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ヨメ様と世界一周中。いよいよハワイ。


by arujiyanon_world
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カテゴリ:考えごと( 3 )

走る走る夜行バス。


ハンガリーからブルガリアへ向かう夜行バス。
19時頃にはハンガリーのバスターミナルに到着する。
夏の間、日照時間の長い欧州では、夕方以降も歩けば汗が吹き出る。

EU圏内の移動においてはイミグレーションが存在しない為、
夜行バスでも起こされることなく移動ができる。
又、夜行バスといっても、日本のスキーツアー等で使用されるものとは違い、
人々の生活に根付いた移動手段である為か、バスの中には暗黙の自治が存在する。
大学生と同席して移動する日本の夜行バスよりは余程快適だ。

ハンガリーからブルガリアにかけて、僕らは完全にイミグレーションの存在を忘れていた。
ハンガリーのブタベストから、ブルガリアのソフィアに向かうには、
夜間にセルビアを経由してゆくルートを取る。

時間はまだ21時頃だったか。
外はほのかに夕暮れの様相を見せ始めた時間帯。
セルビア国境でバスは止まり、検察官がバスに入り、
1人ずつパスポートチェックを行ってゆく。
東欧のイミグレーションだけあり、なかなか迫力がある女性の検察官だった。
僕らと、数人の旅行者のパスポートだけバスの外に持ち出し、検察官は事務所に戻る。

15分程経つと、運転手が僕を指差し、「行け」と、ジェスチャーで事務所を指差す。
お決まりの質問コーナーだ。
何を聞かれるのか、久しぶりの入国審査に少し緊張しながら事務所へ向かう。
女性検察官は目元を黒く彩る化粧をしているものだから、かなり怖い。
昔日本で流行ったTatu?とかいうロシア歌手のメイクといえば分かりやすいか。
目鼻立ちがしっかりしている人達がこの手のメイクをすると、迫力が出る。

ジロリ、と顔を見据え、

「へィロォアキィ?」と、第一声。

どうやら、どこの国でも僕の名前は発音しづらいらしい。

その後、最終目的地、セルビアは経由だけか、入国目的等のお決まりの質問。
どうやらあまり英語が得意ではないようだ。
しかし、ゆっくりな分、ネイティブよりはるかに聞き取り易い。
ヨメさんを呼べ、と検察官。
ワイフという言葉を失念したらしく、最後は少し照れていた。
雰囲気が厳重だっただけに拍子抜けした。

ちなみにヨメさんはバスを降り、事務所の窓口に顔を出しただけでOKだったらしい。

その後、今度はブルガリアの入国審査を経て、バスは暗闇の中を走りつづけた。
夜行バスも、国によって微妙に設備が異なる。
トイレがないものも存在し、当然洗面台などない。
眠くなったらコンタクトを外し、フリースを着こんで就寝する。
バスの中はエアコンが強くかけられ、人によっては寒く感じる。
欧米人は寒さに強いのか、鈍感なのか、半そで短パンで寝ているが、
いつも風邪をひかないのかと不思議に思う。

コンタクトを外すと、乱視の為に殆ど何も見分けられない状態になる。
すると、車窓から見えるテールランプ、遠く見える街灯の明かり、
様々な光源は3重に折り重なり、一つの大きな円を描く。
オレンジ、黄色、赤にパールホワイト。
現れては消えてゆく光の円は、暗闇の中で一瞬の存在感を示してゆく。
ピントの合わないレンズを覗いているような感覚。
ちなみにヨメさんは菱形の左右の角が横に伸びて見えるらしい。

この光景が好きで、一度ヨメさんにその話をしてみたが、
何を言ってるのかわからん、といった表情だった。
まあ、確かに変な話だ。

陸路を国境を越えると、体力的には正直しんどいものがある。
熟睡できることはあまりなく、到着時間もバラつきがある。

しかし、休憩に立ち寄ったパーキングで、
気持ちよい風が吹いた時、空路では味わえない感覚がある。

暗中の光、朝焼けのオレンジ。
早朝の空気の清々しさは、どこにいても変わらない。
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by arujiyanon_world | 2009-07-26 07:17 | 考えごと

言葉の重要性。

海外に数ヶ月いるだけでも、言葉の重要性が身に染みる。

自分の意思を伝える事、言いたい事が言えない事、
これらがうまくいかないのは正直結構なストレスになる。

尺八を練習しながら世界一周をしているという
不思議な人のブログに大事な事が書いてあった。

「日本は、人口1億2000万人という “そこそこなサイズ”の社会です。
その社会にいる分には、日本語さえ分かれば “そこそこの生活”が成り立ってしまう。
だから英語の重要さになかなか気づかない。これはものすごく怖いことだと思います。」

続いて、デンマーク人の女の子が話していたという内容

「私達の国は東京の人口の半分以下の500万人しかいない。
必然的にデンマーク語だけでは経済も社会も成り立たない。
だから私達のようなヨーロッパの小国はバイリンガル、トライアンガルになる。」

中国では、人は皆声高に主張し、列にも並ばない。
主張しないということは、意思がないことに等しい扱いをされる。
意思表示という意味合いでは同じような事だろうか。

日本では、黙っていても相手が意思を汲み取ってくれる。
それがある程度常識として根付いているし、
それを美徳だとも思うが、やはり日本という閉じた社会での話だ。

往々にしてストレスを感じるのは、相手が自分の期待する行動を取ってくれなかった場合。
自身の理解が足らなかった為に、相手の期待通りの行動をとらなかった場合。
それは常識の違いもあるし、単純に人間的に噛み合わなかった場合もある。
そうした場面において、意思を伝える手段を持たないのは、子供であることに等しい。

日常生活に限らず、経済活動においても、言葉(文面)を根拠に物事は進む。
意識しないで生活できるのは、誰かが代わりを務めているから。

不自由はしない。
ただ、それが自分の世界の境界線ならば、
年を取るにつれて狭まってゆくだけなのだろう。

だんだんと、自分のサイズが浮き彫りになってゆく。

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by arujiyanon_world | 2009-06-25 06:06 | 考えごと

20年間。

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中国は蘭州にて出会った老人。

文化大革命の時に破壊された寺院を、自身の手で20年かけて修復しているという。
寺院内部を丁寧に説明してくれた。
心ばかりに賽銭を入れると、両手を合わせて、ありがとう、言う。
金額にしてわずが数十円。

老人の手は、深い皺と、とても厚い皮で覆われていた。
つい見つめていたら、ずっと働いてばかりいたから、と恥ずかしそうに笑う。

円と元の貨幣価値の差額分だけ、私達は彼らの国で快適に過ごすことが出来る。
ただ、多分、貨幣価値というものは、
それを手にしている人間が生み出した価値を正しく証明するものではない。

20年という時間。

出発してからというもの、何かと整理のつかない感情を抱く機会が多くなった。
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by arujiyanon_world | 2009-06-25 05:24 | 考えごと