ヨメ様と世界一周中。いよいよハワイ。


by arujiyanon_world
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カテゴリ:-- モロッコ( 7 )

<飛行機より望むカサブランカ>
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大都会カサブランカ。
モロッコ第一の都市であるこの街は、
それまでのモロッコの印象とはかけ離れた空気を纏っていた。
観光客とみれば話しかけてきたそれまでの人々と違い、
カサブランカの人々は自分の事で忙しいようだ。

「Casablanca  is very busy」

タクシーのおっちゃんは言う。

途切れることのない車の流れ、それに伴う排気ガスの臭い。
アジア人を見るのも珍しいのか、一瞥しては視線を固定させたまますれ違う人々。

通常、イスラム圏では女性はスカーフを纏い顔を隠しているが、
モロッコではそうした戒律はある程度個人の選択に委ねられているらしい。
カサブランカの若者の中には肩を出し、髪を染めて歩く若者の数も多かった。
何より、地方都市の若者と比べて表情が違うように感じた。

路地裏にはアルコールを出すバーや、深夜営業のクラブまで存在し、
イスラム圏であることを忘れるような街並みだった。
夜になると、改造車のマフラー音、二人乗りで街を駆けるバイクの若者、
泥酔者とおぼしき人間の奇声。

<眠らないカサブランカ。いい車も多い。>
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ああ、やはり大都会になると、こうした空気になるのだな、と少し残念な想い。

モロッコの旅もこの街で終わり。
最後までこの国は退屈をさせなかった。
10年、20年経った後、どのように変わっているのか、見てみたい。

中毒性があるとでもいうのか、不思議な魅力のある国。
またいつか訪れてみたい。
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by arujiyanon_world | 2009-10-08 02:37 | -- モロッコ
<夕暮れのフナ広場>
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オートアトラスを越えて、マラケシュはフナ広場へ。
かつては公開処刑場だったというこの広場も、
今では毎日お祭り騒ぎが繰り広げられるとても愉快な場所となっている。

ここは様々な人の人生劇場だ。

一杯30円のオレンジジュースを売るおっさん。
観光客の肩にサルを乗せてチップをねだるおっさん。
口一つで大衆の心をつかんで怪しげなスパイスを売るおっさん。
観光客相手にへナと呼ばれるモロッコのお守りを手に描くおばさん。

<プレゼンの達人・スパイス売りのおっさん>
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それはもう様々な生き方がこの広場には溢れている。

少し広場を離れてメディナの中に足を踏み入れれば、
革職人、肉屋、魚屋、ミント屋、絨毯屋、画廊、レストラン、
ゴミ収集、運送屋、ツアーエージェント等、列挙に暇がない。

広場を見渡すことの出来るカフェから広場を眺めると、
途切れることなく人の流れが行き交う。

少々観光向きにアレンジされてる感は否めないが、
これもまた現在のモロッコの人々の暮らしである。

フナ広場の混沌とした空気に初めは戸惑っていたものの、
一日も経つとすっかりこの空気に居心地のよさを感じるようになっていた。

この雑多な空気こそが、マラケシュの醍醐味だったように思う。

<赤い土壁がよく似合う>
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by arujiyanon_world | 2009-10-04 03:31 | -- モロッコ

オートアトラスを越えて

モロッコを半分に割るように、アトラス山脈は大地を走る。
この山を境に、モロッコの気候はがらりと変わる。

ティネリールからマラケシュまではバスで約10時間。
道中最大の山場はアトラス山脈越えだ。

<CTMという国営バスはおしなべて立派なバス>
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4000M級も抱くこの山脈は、
モロッコ運転手の乱暴な運転とコラボレーションし、幾多の噂話を生んできた。
毎年何台か転落しているだとか、危険だから乗らない方がいいだとか。

<こんな道をゆく>
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確かに昔は道の舗装も悪く、事故もあったようであるが、
実際乗ってみた感想として、今現在は道も舗装され、
運転も気をつけているようだし、特に危険はないように思う。

そんな心配に労を費やすより、雄大な景色に気を配ったほうが幾分か生産的だ、
と、思い景色を楽しんでいたら、バス後方の座席よりうめき声が聞こえてきた。

ゲッ!ゲッ!

と、どこかで聞いた事がある声だ。
横浜で勤めていた頃、
飲み会の後に仕事仲間だったF君や後輩のN君がたまに出していた声である。

運転手が黙ってエアコンの送風を強める。

こりゃ間違いない。
そうこうしていると真後ろのオバサンが同じようにやり始めた。

隣でひたすらゆで卵を喰っていた兄ちゃんも気分が悪そうだ。
当たり前だ、あんなにプンプン臭いを発したものを一体何個喰ったんだ?
お前だけは我慢してくれ、と本気で願った。

ヨメさんは歌を口ずさんで自分を騙している。

アトラスは雄大なパノラマで僕らを迎えてくれたが、正直あまり目に入らなかった。

あいにくの天気で小雨がパラつき、遠くまでは見通せなかったのもあるが、
ぐったりダメージを負ったモロッコ人を観察するのも面白かったのだ。

モロッコ人がやられている場面はなかなか見れないからねー。
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by arujiyanon_world | 2009-10-03 22:28 | -- モロッコ

休息のティネリール。

砂漠ツアーを終えて、その後僕らは進路を西に取った。
ティネリール、ワルサザートを経て、標高3000Mを越えるアトラス山脈を越えて、
モロッコ第2の都市、マラケシュに向かうためだ。

前日に降った大雨の影響で、道中は所々ちょっとした災害のような様相を呈していた。
沈没しかけた橋を渡り、小さな村の路地を通り抜け、ティネリールという地方都市に到着。

<民間バスはボロボロ>
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<川のような有様>
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ここで、ヨメさんが腹痛でダウン。3日間程休養を取った。

到着初日は2人で行動していたが、2日目、3日目と1人で街をウロウロしていると、
レストランのオヤジがオマエのガールフレンドはどうした?と聞かれる。

腹痛でダウンしていることをいうと、水を沢山飲ませろ、
ただし常温のものじゃなくちゃ駄目だ、と忠告してくれたり
ミントティをヨメさんに持って帰ろうとすると、水筒に溢れんばかりに注いでくれる。
観光客相手に高めの設定で商売をする
したたかな彼らの見せる根っこの優しさが身に染みた。

どの国でもそうだが、地方都市や田舎に行くと、おしなべて人が柔らかくなる。

道路も汚いし、客引きは多い。
夜中は野犬が無意味に吼えまくり、外に出る気がしない。
ホテルはお湯がでなくて、
毎晩バケツ一杯の熱湯を部屋まで運んでもらい、行水のように埃を落とす。

条件だけ並べると、全然快適ではないのだが、
ほんの少し彼らが見せてくれた優しさにほだされて、
すっかりこの街が気に入ってしまった。

滞在3日目、ヨメさんとともに部屋を出ると、
ホテルのレセプションも、レストランのオヤジも、良かったなと、笑ってくれた。

旅行中はちょっとした体調不良でも不安になる。

言語、環境だけではない。

こうした時、本当に怖いのは関心を持たれないことだ。

それは、どこにいても同じ事なのだと思う。
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by arujiyanon_world | 2009-10-03 22:19 | -- モロッコ
喧騒のフェズから夜行バスで10時間。
サハラ砂漠を見るために、リッサニという小さな街に移動した。
サハラの入り口にある、最後のオアシスという触れ込みの街だ。

<休憩所の屋台。深夜2時にもかかわらず人だかりの山>
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ドラえもんに良く似たモロッコ人が、あの手、この手のウソを交えて、
何とか自分のホテルに引き込もうとタクシーを待つ間にウザイ勧誘トーク。
夜行バスで移動した朝の6時である。
必要ないと断り続けると、「ヤクザ、ヤクザ」と自分を指差して何かをアピールする。
脅しているつもりなのだろうが、
朝の6時に起きて働く人間は、どっちかと言えば勤勉な労働者だろ。

ここからタクシーで一時間、さらに小さな街に、
日本人の写真家、ノリコさんがホステルを営んでいる。

<ノリコさんちの可愛いヤツ>
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このノリコさんの宿を起点にし、砂漠ツアーに参加した。

<荷物を積まれるラクダ>
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<正座しているようでプリティ>
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ラクダに揺られて約2時間、
サハラ砂漠の細かい砂は、早速参加者のカメラを一台破壊。
砂が恐ろしく細かく、一度やられたらとても取り除く事が出来ない。

<キャラバンが行く>
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サハラ砂漠へは砂漠の民であるベルベル人のガイドが同行する。

オマール、29才。

ラクダの糞をショコラといい、日が暮れると得意げにクイズを出してきて、
こちらが考え込む様子を非常に楽しそうにからかう。
通称、ベルベルクイズ。

<ポーズを決めるときは視線を遠くに投げる>
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彼は、アラビア語、ベルベル語、英語、フランス語、
イタリア語、スペイン語の6ヶ国語を話す。
彼らは学校ではなく、旅行者を相手にして語学を習得するらしい。
実際、日本語の発音を真似るのだが、ホントに耳が良いようで、発音がとても上手い。

ベルベル人はモロッコの先住民族だが、
おしなべて寡黙で柔らかい人が多い印象を受けた。
彼らは自分がベルベル人である事を誇りとしており、
ベルベル人ですか?と聞くと即答してくる。

実はこの日、宿でちょっとした事件があり、
オマールは深夜に約2時間の道程を引き返し、
朝方また戻ってくるというハードスケジュールをこなしていた。
計6時間、砂漠を歩いて平然としているのである。
オレの足はラクダより強い、と言っていたが、あながち冗談ではない。
砂漠の民なんて言葉では言い尽くしがたい、人間の強さを垣間見た。

彼は、砂漠で産まれたと言っていた。

<それにしてもカワイイ>
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by arujiyanon_world | 2009-10-03 22:12 | -- モロッコ

喧騒のフェズ。

<フェズのメディナ>
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僕らはカサブランカを到着したその足で早々にフェズという街に移動した。
カサブランカから電車で約4時間。
街自体が世界遺産でもある、フェズ・エル・バリを訪れるのがその目的だ。
モロッコの街は、概ね新市街と旧市街で構成されている。

旧市街は、1000年以上の歴史を持つものもあり、
その代表ともいえるものが世界最大のメディナ(旧市街)であるフェズ・エル・バリだ。

細い路地が毛細血管の様に入り組んで、
地図を片手に歩いても、目的地に辿り着くのは非常に困難だ。
いまなお生活の場として機能するこのメディナは、
公衆浴場、イスラム神学校、民家、商店などが存在する。

<カフェのじっちゃん>
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<街はネコだらけ>
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重要な観光資源でもあり、
生活の舞台でもあるこのメディナは、喧騒という言葉が良く似合う。

通り沿いの肉屋は半身の牛が丸々と吊り下げられ、
おこぼれを狙う猫が軒下から様子を伺う。
流しのチンドン屋親子が観光客の前で強制的に演奏を始め、
終わると同時にチップを要求する。
男達は特に働く様子もなく、道端でお茶をしながら時間を過ごし、
子供達は合掌をしながら「コニチハ~」と走り抜ける。

揚物の軽食屋に、サンドイッチ屋、
フランス統治の歴史を感じさせるカフェなどが軒を連ね、
人々が吸い込まれてゆく。

メディナを奥深く進むと、なめし革の職人のスーク(商店)が存在する。
五右衛門風呂のような土台に染料を湛え、革を放り込んで、男達が足で踏み続ける。
あたりは何とも癒えない臭気が漂い、10分も見ていると気分が悪くなる程だ。

<臭いが強烈>
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写真はチップを払い、革製品の店の屋上にあがりこんで撮影したもの。
入り口ではじいさんがミントの葉を配っていて、
欧米人は片時もこれを鼻先から離さない。
当然、帰り道にじいさんはド迫力の表情でチップを要求する(笑)

モロッコの最初の滞在がフェズで良かった。
観光客としての振る舞いと、メディナの楽しみ方、
モロッコという国を感覚的に理解するのに丁度よかったように思う。

モロッコ人が良く言う言葉がある。
エジプト人と同じ言葉だ。

「Welcomo to Morocco」

フェズを離れる頃には、二人共、モロッコにハマリつつあった。
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by arujiyanon_world | 2009-10-03 21:50 | -- モロッコ
世界には旅をしやすい国とそうでない国がある。
旅をしやすい国という言葉の定義に関して大いに議論の余地があるが、
精神的に快適に過ごせるかというのがかなり重要な要素だ。

旅人の間でエピソードに事欠かない3つの国がある。
インド、エジプト、そしてモロッコだ。

これらの国は世界3大ウザイ国家という不名誉な称号を持っている。

旅人から贈られた冠は、彼らの頭上にて爛々と輝きを放ち、
訪れる前から旅行者に対し、不安と期待で揺さぶりをかけてくる。

ウェルカム、良く来たな。
ウェルカム、本当に来たのか。
ウェルカム、退屈だけはさせないぜ。

果たしてどんな時間が待っているのか。

マドリッドからカサブランカに出発したのは、
イスラム暦の断食月であるラマダンの最終日。
ラマダンは一月に渡って実行され、日中、太陽の出ている間は食べ物はおろか、
飲み物を取る事も許されないという、本当にしんどい一ヶ月である。
当然のことながら、みなさま機嫌はすこぶる悪いらしい。

カサブランカ上空からは、乾燥した赤茶色の台地が
何とも判断のつかない表情で手招きをしていた。
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by arujiyanon_world | 2009-10-03 21:38 | -- モロッコ