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ヨメ様と世界一周中。いよいよハワイ。


by arujiyanon_world
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中国トイレ事情。

中国の兵馬俑は世界遺産であり、
「兵馬俑を見ずして、中国に来たとは言えない」と、
フランスのシラク大統領がのたまった程の場所だ。

観光地らしく、自分の顔写真を兵馬俑に当て込んでプリントするサービスも存在する。
そのサンプルの中に、大学時代の友人、M君そっくりな一枚を見つけた。大爆笑。
撮影禁止だが、こっそり一枚撮らせてもらった。

<M君・中国でニーハオ>
中国トイレ事情。_e0167560_223594.jpg

と、本題から反れた。

トイレの話である。
日本は世界に誇る清潔トイレ大国であるが、
諸外国において日本と同じ事情を求めるのは無理というものだ。

僕にとってトイレは安息の場だ。
この部分、共感する方は多いだろう。トイレは大事だ。
枕なんていくら変わっても気にならないが、トイレは大事だ。

話に聞く中国のトイレ事情は、残念ながら、かなり残念な話しかきかない。
北京オリンピック以降、整備が進んだとはいえ、果たして実態はどうなのか?

短い中国滞在ではあるが、出来うる限りの各地のトイレ事情を皆様にお伝えし、
心の準備のお手伝いをしたいと思う。

なお、不快に感じる方もいるであろうから、写真は使用しないことにした。
(というかやっぱり撮れない。)

文面から想像してみて欲しい。中国のトイレ風景を。
目を閉じればそこは中国のトイレだ。

Have a nace trip!


・北京

 まずは北京だ。
 いわずもがな昨年北京オリンピックが開催された場所であり、中国の首都である。
 ここはもう言うことはない。流石にトイレは整備されており、建物自体も新しく、
 経済的にも発展しているため、外国人も問題なく使用できるレベルだ。
 しかし、いかに首都とはいえ、クリアできない問題はある。紙が流せないのである。
 持参したトイレットペーパならば問題ないのだが、中国にある紙は水に溶けないのだ。
 従って、トイレに流したら結果は明白、詰まるのみである。

 その為か、そうした事情に馴染みのない外国人が集まるユースホステルでは
 80%が使用不能の状態に追い込まれていた。大惨事である。これが文明の弊害か。
 テクノロジーの敗北だ。
 とはいえ、掃除は毎日行われるし、日本の地下鉄と同じような状態だと思ってもらえればよい。

 というわけで、北京では結局ユースホステルのトイレが一番残念だった。
 
 通常のホテルに泊まる場合、何も心配はいらないので安心して欲しい。
 オリンピック万歳!

・青島(チンタオ)

 チンタオはビールで有名な観光地である。
 元々はドイツの租借地だった歴史から、ビールが名物となったわけだ。
 やはりドイツ人はビールで動いているようだ。

 チンタオへは北京南駅から新幹線で移動した。この新幹線もあわせて紹介したい。
 
 北京南駅は北京からタクシーでも20分ほどかかる距離にある。
 これも新しく作られたばかりで、もう言うことなしである。電気がついてなくて暗かったけど。

 新幹線は日本の新幹線と同じ型だった。東北地方を走っているやつらしい。川崎重工製だ。
 なので設備的には全然問題ない。
 しかし、混雑時には席のない人たちが通路、連結スペースに人があふれる。
 当然、その中には子供たちもいる。
 ここが重要なポイントだ。こちらの0歳~2歳くらいまでの子供達のズボンは割れていて
 いつでもどこでも準備OKなのだ。(写真参照)
 
 僕らの近くにいたかわいい子も、ズボンに促されるように連結部分にて用を足し始めた。
 連結部分には水溜りが生まれた。まさか新幹線でこんな光景を目にするとは(笑)
 僕らのテンションは50%増しだった。
 その後、掃除のお兄さんが地面に落ちているごみをホウキで片付け始めた。
 しかし、何故か水溜りだけはノータッチだ。何故・・・?

 チンタオは観光地とはいえ、流石に北京には及ばない。
 高層ビルと、ドイツ統治時代の街並み、昔ながらの中国の暮らしが同居する素敵な街であるが、
 トイレはやはり北京には劣っていた。公衆トイレはレンガ造りである。
 宿泊したユースホステルのトイレは綺麗そのものだった。
 まあ、チンタオではお腹を壊さなかったのであまり街中でトイレに行く機会もなかったし。
 

・西安

西安駅から蘭州に向かう際、駅のトイレを使用する機会があった。
 そこで初めて出会ったのが、話に聞くニーハオトイレである。
 ニーハオトイレとは、いわゆる扉のないトイレのことだ。
 トイレに入って普通に歩いているだけで、頑張っている人とこんにちはなので
 ニーハオトイレと呼ばれているらしい。
 一瞬のためらいの後、やはり外国人だとわかるのか、中国人の皆様は一様に
 用を足しながら視線を向けてくる。右手にはタバコを持ち、挑発的な態度だ。

 こんなプレッシャーに負けていては旅は続けられない。
 意を決してニーハオフェスティバルに参加した。
 スタートラインに立つと、前から後ろから祭囃子が聞こえてくる。
 もう後には引けない。
 「なんだ、日本人、デリケートだな。見られてるだけで何もできなくなるのかい?」
 なんて思われて終わるわけにはいかないのだ。

 生まれてから死ぬまで、おそらくここにいる人と人生が再び交わることもないだろう。 
 そう思うことで自分に自己暗示をかける。
 オレは男だ!
 ニーハオ!

・蘭州

 蘭州は甘粛省最大の都市だ。
 ただ、甘粛省自体が内陸の土地であるため、やはり沿岸部の都市に比べると
 垢抜けない感じは否めない。
 公衆トイレはやはりニーハオだ。
 5角(10角=1元)を払って使用することになる。
 入り口に管理人がいて、管理人に使用料を払うのだ。
 蘭州の駅前では、おばさんの管理人が飼い犬とともにトイレの番をしていた。
 
 公衆トイレ付近はこの犬の縄張りだ。
 人間にまけじとマーキングを行う。さすがトイレ犬だ。
 ホテルのトイレは他の都市部と変わらない。
 当然ホテルのランクによるのだろうが、ツインで100元くらいのホテルならば、
 いずれの都市でもほぼ問題なく使用できるのではないかと思う。  

・敦煌

 敦煌も他の都市部とほぼ同じ条件だ。
 公衆はニーハオ、ホテルは快適。
 

と、ただの内容の薄いトイレ感想文になってしまったが、
心の準備のお手伝いになれば幸いだ。

世界中のトイレが寝室並に快適になることを願ってやまない次第である。
by arujiyanon_world | 2009-05-31 22:36 | -- 中国